「夫婦別姓は費用対効果が悪い。システム改修費が馬鹿にならん」という意見。
私は、「選択肢はあった方がいい」という立場なので賛成です。
いろいろな物事に対して、選択肢を取り上げるか残すかの力を持つ立場の人は、選択肢を取り上げるのではなく、諸条件を考えた上でベストな選択できる素養を育む努力すべき、と思います。
面白かったのは、この記事の下部のコメント。
「夫婦別姓はコスパ悪い。民間企業にシステム改修費とか押し付けるな」というような、煽りも兼ねたような内容でした。
実際どうかと言えば、「夫婦別姓を認めないかわりに旧姓併記はしていいことにする。だから、それができるようにシステム改修して」という指示が、数年前、国から出ています。
つまり、夫婦同姓に固執したためのコストが、すでに発生しています。
「今までの当たり前」を変えることを、どうしても受け入れがたく思える方には、一度、下のリンクのスピーチにあふれるユーモアに触れていただけたらいいのになぁと思うこの頃。
この法案に反対する人に私は約束しましょう。水も漏らさぬ約束です。
明日も太陽は昇るでしょうし、あなたのティーンエイジャーの娘はすべてを知ったような顔で反抗してくるでしょう。明日、住宅ローンが増えることはありませんし、皮膚病になったり、湿疹ができたりもしません。布団の中からカエルが現れたりもしません。明日も世界はいつものように回り続けます。だから、大騒ぎするのはやめましょう。
この法案は関係がある人には素晴らしいものですが、関係ない人にはただ、今までどおりの人生が続くだけです。
上のスピーチの一部です。大好き。
選ぶことは、自分で責任を負って、自立することです。
ほとんどの人にとって、斧とかノコギリなんてなじみがないものと思います。でも、正しい使い方を知っています。いざ使うとなれば、それらで人を殺すこともできますが、たいていそんなもののために使いません。必要な、建設的な行為のために使います。
夫婦別姓も、いろいろな反論が出ているようですが、反論で危惧されているような方向性のために夫婦別姓を選ぼうとするわけでは当然ないでしょう。きちんとその性質を理解してそれぞれの人生に役立てるものです。
選択肢を取り上げたままの社会は、幼稚だと思います。